とても丁寧に録ってたなって印象が強いです。
あと、どのキャラクターにもこだわりをもってディレクションしていただいたので、キャラクターが際立つ作品だったなと思いました。
キャストも魅力的な方ばかりだったので、すごく刺激的で楽しい現場でした。
友樹とこういう風にカップルとして演じるのは初めてだったのでそこも楽しみながら、ところによってはリードしながら（笑）
友樹と話してると「俺、意外に歳くったんだな」って思いました（笑）
フィフスさんともお仕事させていただいて、ずいぶんたちましたし、とても歳をくったんだなって勝手ながら今日実感しました（笑）
でも、そういう風に自分がやってきた道筋の中でまた新しい人たちとこうやってやれるっていうのは素敵なことだなって思います。

寅がどういう風に変わっていくのか、いろいろな影響によってひずみが生じてしまった部分が、未来にいくことによっていかに取れていくのをいかに表現できるかっていう所はこだわりました。
ディレクターの方ともディスカッションを重ねながらできたので、そういう意味でもすごく充実した収録でしたね」
──後輩の小野さんが相手役でしたが
歴的には後輩なんですが、歳的にはそんなに変わらないんです（笑）
演技でがっつり絡むのは２、３度目なのですが、今回は見たこと無い顔が見れたので「あ、こんな顔あるんだ」って新鮮な気持ちでできました。
ブースの中でも「ここどうしたらいい？」とか「俺こういう風にしようと思うんだけど」とかディスカッションもしましたし、あえて本番まで言わない部分もあったりとか…。
原作ありきなところもあるので「ここどう思う？」って話も結構しましたね。

（演じさせていただいて）ストーリーがとても繊細で、大事にしたいものを主人公が見つけながら進んでいく話だったんですが、最後に…ってこれは言わないほうがいいのかな！（笑）
うーん…率直に、楽しい収録でした！（笑）
鈴木「（笑）」
達央さんがすごく引っ張って下さって、いろんな話をしながら作品のことを進めていけました。ディレクションもすごくこだわっていただいて、一個一個のお芝居を何度も録ったりしながら大事に演じさせていただいたので、今は充実感でいっぱいです。
──何種類ものヒカルをこなされていましたがいかがでしたか？
そうですね、４役ほどいろんなヒカルを演じましたが、ちょっとした違いが皆さんに伝わると嬉しいなと思います！

友樹が巻末のトークでも言っているんですが、大学生、中学生、ヒカルA、Bの４役を演じているのでそこは聴いてほしいです。
同じ人間で同じ声の４役演じ分けて、しかもビジュアルのない音声ドラマでやるっていうのは本当に相当なハンデを背負うと思うんですが、見事に演じていたので「やっぱりすごい俳優なんだな」って感じました。
皆様にもオススメしたいポイントですね。
あと個人的に博士と4QPのかけあいが結構好きです。
多分原作のお読みの方も気になっているキャラクターだと思うのですが、会話はしているんだけど感情の波があまりない感覚っていうのが、妙に心地よかったのでそこも注目していただけたらなと思います。
まぁ、自分のことはおいときます（笑）

ストーリーを全部追いかけていって初めて、最後のさわやかな感じとか嬉しい感じとかが届くと思うので、すべてがオススメです。
あとはアンドロイドと心が通じあっていく過程とか、寅雄が徐々に心惹かれていくところが大事に描かれているので、そのあたりが聴き所かなと思います。

今回収録していく上で、とにかく原作をより再現できるようにするにはどうしたらいいのかってところに重きをおいていたので、もし可能であるなら原作とあわせて聴いてほしいと思います。
僕は単行本で読ませていただいたんですが、単行本には収録されていないエピソードがCDには入ってまして、それで完結ってなっているのですが、個人的にはすごく好きなエピソードなので、もし単行本しか読んでないよって方には是非そこも合わせて、完結していくさまを見届けて…いや、聞き届けて（笑）ほしいなって思います。
とても好きなシーンでしたので、是非あわせて聴いて頂けたらと思います！

原作ファンの方はもちろんですが、お芝居に本当こだわって録らせていただいたので、このCDだけでも楽しんでいただけると思います！
是非アンドロイドとの禁断の恋のようすを…聞き届けていただけると…」
鈴木「禁断って、誰も禁断って言ってないけど…？（笑）」
え？！　禁断って言ってなかったですか？　じゃ、僕の中で禁断の文字が浮かんでいただけですね（笑）
とにかく、よろしくおねがいします！！