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下がってお待ちください
■シナリオ・収録の感想
■聴き所、力を入れたところ
■田中は人の体温が苦手でしたが、お二人は苦手なものはありますか?
■ファンの方への一言
<上写真>
★上段左より、岡哲也さん、古島清孝さん、村上裕哉さん、西田雅一さん
★中段左より、鳥羽月子さん、宮沢きよこさん、古川玲さん
★下段左より、遊佐浩二さん、野島裕史さん
<下写真>
★左より、遊佐浩二さん、野島裕史さん
 
シナリオ・収録の感想
・田中智宏役・・・・野島裕史さん

駅員さんの役ということで、子供の頃男子は誰もが一度は憧れる職業で……
遊佐「さっきトークで、君は憧れなかったって散々言ってたでしょ(笑)」
いえ、憧れる職業なんです(笑)
遊佐「そうね、夢の職業ですよ」
そう、だからこそ本当はあの鼻に掛かった声でやりたかったです(笑)でも堂島さんの台詞で「(田中さんの)声が印象に残ってた」って言ってもらえたので、印象に残るように優しめの柔らかい声になるように演じました。
収録は楽しかったです。駅員さんが演じられて嬉しかったですし、作品自体も特に激動があるわけでなく、ゆっくりほっこりとした時間の流れとストーリー展開で癒される作品でした。あ、でもちょっと濡れ場が多かったので、癒されるかと思ったらドキッともするかなっていう印象でした(笑)

・堂島役・・・遊佐浩二さん

収録は人数自体も多くなく、アットホームな雰囲気で和気あいあいと収録が進みました。お話は非常にデリケートで、野島さんが言ってたように激動があるわけではなくゆっくりと時が流れてるんです。
田中くんは過去のトラウマがあるので堂島のことを唐突に感じるのも無理はないんですけども、堂島的には言うほど強引にもしてなくて。ゆっくりと優しく心を解きほぐしていく過程が非常に良かったんじゃないかなと思います。
―野島さんと二人きりのお芝居が多かったですが、いかがでしたか?
野島「もちろんやりやすかったですよ! ええ!」
そりゃあもう、やりやすかったです!(笑)
野島「もう全部任せたもの!(笑)」
ええ!?(笑)
あとはもう要所要所にボンクラな部下とか、高圧的な得意先とか、いや裏を読むと高圧的な気がしてくる得意先、表は優しいこと言いながらも、裏では面倒くさいなと思っている駅長とかが良かったね(笑)
野島「いましたね! 一見あんなに優しいのにね!(笑)」
駅長さん、「今日は酔っ払いいないといいな!」とか言っちゃうんですよ(笑)
田中と堂島の二人の関係は、ほのぼのして心に染み入るものがあるんですが、そんな駅長の発言とかが、酒を飲む自分としてはちょっと心が痛かったですね(笑)
野島「周りの人達が面白かったですね(笑)」
うん(笑)

 
聴き所、力を入れたところ
・野島さん

すごく繊細な役だったので、そこを気を使いましたね。僕自身はざっくりとした、あんまり繊細じゃない性格をしているので、田中くんのトラウマから来てる部分のナイーブな感じを自分から引き出すのに苦労しました。
なので、このお話ではデリケートさをポイントに演じさせて頂きました。

・遊佐さん

堂島が田中くんに近づいていく時の雰囲気を大切にしました。田中くんが他人に触られるのが苦手というのはわかっているので、親しみやすい口調であんまり強くでることなく、懐に入っていけるように心がけて演じました。
実質的な距離でなく、心の距離でね(笑)

 
田中は人の体温が苦手でしたが、お二人は苦手なものはありますか?
・野島さん

絶叫マシーンです。もう本当にだめですね……想像するだけで……。スピードは平気なんですけど、高いところから落ちるのがだめです。高いところも微妙に嫌なんだけど、落ちるのは超嫌です。
遊佐「わかるなー! ぐるんと回るのは平気なの」
あ!平気平気!
遊佐「遠心力が掛かるからね。“ふわっ”とするやつがダメなの」
そうそう、“ふわっ”がダメなの(笑)
遊佐「回転するやつは平気だからジェットコースターも回転は全然平気なの。最初が怖いのね(笑)」
うんうん、コースターのみっつくらいの小さい山も嫌。“ヒュッヒュッヒュッ”ってくるでしょ?(笑)
遊佐「似てるけどバイキングも嫌だよね」
あー!やだ!“ふわっ”が多いから!(笑)だからフリーフォールは嫌な塊だよね。
遊佐「うん、だからもうフリーフォールというフリーフォールを叩き折ってやりたい(笑)」
本当にね!全部ね!(笑)
遊佐「この封印した拳でね!(笑)」
封印した!?封印してたんですか!?(笑)
遊佐「そうそう(笑)」

・遊佐さん

絶叫マシーンも苦手なんですが(笑)僕は敷居の高いお店が苦手ですね。今回お話ではそんな高級店に行かなかったので…というか僕らが勝手にそういう設定にしたんですが(笑)演出さんの意向でそんな高いお店に行かせない!という(笑)二人が最後にいった店もファミレスなんじゃないかと(笑)
野島「そう、僕らでそう考えたんです(笑)」
いや、先生の手前、僕らはとてもそんなこと言えませんが(笑)入るのに怖気づいてしまうような高級店は苦手ですね。
野島「確かに入り辛いですね。食べててもあんまり味が分からないですもんね」
玄関とかでお辞儀とかされたらダメだね。あとはこう…女将が畳に三つ指ついて「ようこそお越し下さいました」とかも。
野島「まぁ、『よかろう、よかろう』みたいには出来ないですよね(笑)」
昔、ちょっといいお店に行ったときに、サービス料ってなんだろうと思って(笑)
野島「(笑)」
メニューに書いてあるお金を計算してたのに、最後に出てきた金額見たら…。小さい紙なの!小さい紙!(笑)
野島「まぁ落ちついて!!(笑)」
で、その小さい紙に書いてあるのを「あれ…これって違う…あれ!?」って(笑)なので僕はサービス料をとるお店が苦手です。

 
ファンの方への一言
・野島さん

作品自体がすごくじっくりしっとりと聴ける作品だと思います。なので夜眠れないときとか、深い時間帯に眠りながらとか…あ、眠られたら困るんですけど(笑)
遊佐「(笑)」
横になって、電気もちょっとうっすら暗くなんかしながら聴いて…
遊佐「<駅員さん口調で>えー、暗くなりーます(笑)」
<駅員さん口調で>暗くなりーます、ベッド入りーます(笑)あ、違う話になってきちゃった?(笑)ちょっと楽しくなっちゃった(笑)
遊佐「(笑)」
とにかく!そういう風に聴いて頂くことをお勧めします(笑)

・遊佐さん

今回のお話は、携帯メールのやりとりとか、堂島がシステムエンジニアだったりとか、デジタルなものが多く出てくる中で、描かれているものは人間の内面的な部分が多かったのが、いい意味ですごくアナログチックなお話だなと思いました。
そういったものに浸ってみるのもいいかもしれません。
野島「このデジタル社会にね(笑)」
そうそう!0か1じゃないんだよと(笑)磁気テープっていうのがね…
野島「また始まった!(笑)」
いやまぁ例えばね、磁気テープっていうノスタルジーなものとかを、感じさせるような…
野島「ああ、なんか柔らかい感じの(笑)」
そうそう、最初に「サー」っていう音が入るんですが、そんな感じを思い出すような…あれ、ちょっとこの話、突拍子も無かったかな?(笑)
野島「確かに!!(笑)」
突拍子もなかった!?(笑)いやでも一部の方は分かるかもしれませんよ!
野島「僕は遊佐さんの言わんとしていることが、すごく伝わってきました(笑)」
(フィフスアベニューの)通販で買った方はひょっとしたらわかるかもしれないです(笑)

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二人がゆっくりと、
探り合いながら距離を縮めていく、
繊細なお話です。
収録では、言葉の細かなニュアンスを
大切にしたので、
じっくり聴いていただきたいです。
不器用だけどまっすぐな恋を
お楽しみください。