兄弟の事情
■シナリオ、収録の感想
■CDの聴き所
■ファンの方へ一言
<上写真>
★上段左より、内匠靖明さん、千葉優輝さん、神原大地さん
★中段左より、米丸歩さん、浅倉杏美さん、本多陽子さん、タルタエリさん、
★下段左より、日野聡さん、下野紘さん、鳥海浩輔さん
 
シナリオを読んでの感想、収録の感想
・水橋紬里役・・・下野紘さん

今回兄弟同士でってお話だったんですけど、兄弟同士の作品って、多分僕経験なかったんじゃないかなって思います。
血の繋がりはないにしろ、なかなか面白いなって思いました。
後、親友が女の子だっていうのも面白いなって思って…。
自分の中で新鮮なストーリーだったなって読んでいて思いました。
紬里は、水橋家の家事全般を担っていて、しっかりした部分がありつつも、和臣にものすごく振り回されていて。でもそこには和臣のことがずっと昔から好きだって思い続けている気持ちがあるからなんですけど。
おそらく今後ストーリーがどんなに進んでいっても、和臣に勝つことは出来ないんだろうなって思いました。
今後が想像つくような、そんな子でしたね。

収録中はずっと汗をかいている感じで、いったんスタジオを出た人が戻ってこられると「ちょっとこの部屋暑くない?」って言われてました(笑)
僕の熱気だったと思います(笑)
とにかく一生懸命演じさせていただきました。

・水橋和臣役・・・日野聡さん

僕が演じた和臣は、小さかった紬里を公園で助けてくれた心の広いお兄ちゃんで、終始優しい心で紬里を守るように温かくそばにいて……
下野:それストーリー間違ってませんか? 誰ですか、それ。
鳥海:いや、日野君が感じたストーリーだから(笑)
下野:あぁ(笑)
すごく、弟思いのいい奴でした。危険があった時は常に守って…
下野:あ、たしかにそれは合ってる…。
日野:これこそが、いいお兄ちゃんのモデルだなって。
下野:他はダメですけど、だいぶ(笑)
え、なんのことですか?聞こえません(笑)
あんだけ出来た次男の和臣っていうのは、それまでの過程があると思うんですけど、長男(利一郎)がすごくしっかりしていたからこそ、僕が理想のお兄さんになれたんじゃないかなと(笑)
一同:(笑)
この作品は、血の繋がりと、血の繋がっていない弟までも大切に思う気持ちが描かれていて、核家族化している現代の日本で、すごく大切なものだなと思いながら、収録に臨みました。ほんとに収録が楽しかったです。
───和臣のキャラクターは、日野さんの中にありますか?
日野:あの優しいキャラですね?ありますね!
下野:(笑)
鳥海:いつも優しい、いい子ですよー。
下野:和臣なのか、日野さんなのか、日野さんなのか、和臣なのか…。
日野:それは聴いた皆さんのご想像にお任せします(笑)

・水橋利一郎役・・・鳥海浩輔さん

そんな和臣のモデルタイプになった利一郎ですが(笑)
下野:モデルタイプーー?(笑)
日野:やっぱり、背中を見てきてますからね、和臣は!
やはり家族を大事にする水橋家。両親が亡くなってしまったので、両親の遺志を継いで、弟達に水橋家の伝統を伝えていきたいと頑張って二人を育てあげて来たわけですけども。
さっき日野くんも言いましたけど、家族関係であったり、対人関係であったりが非常に希薄になってきている昨今。
下野:さっこん!(笑)
まさに日本が抱える問題に一石を投じる作品なんじゃないかと思います。
下野:「昨今」って言った(笑)なんだこのテンション。
収録は、楽しかったです。
メインの二人がずっと出ずっぱりで、大変だっただろうなって思いました。
一生懸命やっている二人に、現代の人が忘れてしまった情熱を見せていただいたかな、と思います。
スタジオに入ると、ほんと暑かったですから。そんな熱がお客さんに伝わればいいなと思います(笑)

 
CDの聴き所
・下野さん

男女の友情関係の形って、きっとこういう形だったらあるんだろうなって思ったので、男女が必ずしも恋人じゃなくて、友達にもなれるぞってお手本にしてもらいたいなと思います。
──下野さんは、男女の友情は存在すると思っていますか?
あるんじゃないですかね、条件付きで(笑)あるとおもいますよ!

・日野さん

愛、情熱、そして、そこから生まれてくる一歩を踏み出す、勇気。
そして、その先に見えてくるものは…、というのがテーマだと思います。それは聴いて下さる方は感じ取って下さると思いますので、「その先に見えてくるもの」っていうのは、聴いている方それぞれが見つけてもらえればと思います。

・鳥海さん

家族愛や、兄弟愛、男女を越えた友情など、人への愛情みたいなのが凝縮されている作品だと思いますので、世知辛い世の中、忘れてしまいそうなものですけど、この作品を聴いていただければ、きっと感じてもらえると思います。
…大事な人はいますか?

 
ファンの方へ一言
・下野さん

新たな家族の在り方、新たな友達の在り方、それは皆さんが感じていたものが全てではないと思います。
新しい形をもっと自由に、家族、兄弟、友情みたいなのを捉えていいんじゃないか、そういうことを訴えかけた作品だと思いますので、ぜひともその辺を聴いていただいて、「じゃあ今日ちょっと、兄弟と…」と思って頂けたら、僕たちが頑張った甲斐があったなと思います。
何回も聴いて、色々考えてみてください。

・日野さん

紬里、和臣、利一郎、茜と登場するキャラクター全てが抱えているものが違います。
身近にいるからこそ伝えられない気持ちは、紬里を通して感じるものが多いですし、中々自分の気持ちに気付かず素直になれないという所は、和臣がそうですし…。そんな複雑な気持ちが絡みあって、最後に結ばれていくというすごく素敵な温かい作品になっています。
真剣に我々演じましたので、この作品を聴いて頂いて、全編通して、紬里、和臣、利一郎の気持ち、茜の抱えているトラウマなどを通して、いろんなものを感じていただけたらと思います。じっくりと聴いてください。

・鳥海さん

日野くんも言ってましたけど、色々な家族の愛を再確認できる作品になっていると思いますので、みなさんにも必ず傍にいてくれる人だったり、協力してくれる人がいますから、一人で抱え込まずに話してみる勇気だったり、頼ってみる勇気だったりを持って、いろんな人と接してもらえればいいなって思います。
この作品を通して、そんな風に感じてもらえればいいんじゃないかなって思います。

・おわり

──取材は以上になります、ありがとうございました。下野さんオチになっちゃいましたけど…
下野:あー、いいですよ、俺そういう感じなんで…。
日野:最後の最後でのってくると思わなかったよ(笑)
鳥海:ほんとに、ここにきてだもんね(笑)
下野:ほんと、いいんです!(笑)

 
*

本当に兄弟のような雰囲気で、
収録が進みました。
取材では、日野さんと鳥海さんが
ナレーションのようないい声で、
真面目に日本の未来を語って下さいました。
下野さんが最後にそれを引き継いだのに、
しれっと普通に戻るお二人。

最後まで笑いの耐えない収録でした!
ぜひそんな仲良し兄弟の作品を
聴いてくださいね!