清水:この話のあとか…(笑)実はベツコミをかれこれ小学校くらいのころからずっと読んでいて、この『そんなんじゃねえよ』が始まったときも読んでいて、今も連載しているのを本誌て読んでいて。
「そんなんじゃねえよが入りました」ってマネージャーさんから聞いた時に、まさかあの作品じゃないよな、って思いつつ確認したらこの作品で。しかも静!?みたいな感じで。なぜ!?って(笑)
逆に原作を好きでずっと読んでたので荷が重いっていうか、いっぱいいっぱいのまま、どうしようどうしようって「静ならこんなのかな」ってやっていたら、今日もう終わっちゃいました。叫んでみたりで初めて首の筋が痛くなりました(笑)楽しかったです!
―自分が読者だったころも静ちゃんと、自分が演じることになっての静ちゃんとは変わった事はありますか?
清水:静のまわりにいる女の子達みたいな子って、普通にいるじゃないですか。
原作を読んでいると、実際にある女子高生の姿をちょっと面白く描いているという感じだと思うので、やりすぎたら静もすごく嫌な女になっちゃうし、かと言ってやらないと原作のあのドタバタ感が出ないな、と思って自分なりに一生懸命やりました。
セリフを一言発する毎に「あ、違う」「これも違う」「今のは良かったかもしれない」って葛藤の中で演じました。良かったのか、悪かったのかは出来上がりを聴いて反省します。
―静はどんな女の子だと捉えていますか?
清水:ほんと、ごく一般的な女の子だと思うんですよ。オープニングのナレーションで“平凡”って言っているように。でも設定上、格好良いお兄さんがってのはありえないんですが、特にもてもせず、でもぶりっことか武器もなくって、でも芯は強くってっていう、そのいたって普通な感じを出すのが…本当に難しい子ですね、静は…もう何しゃべってるのか分からなくなってきました!何質問されてたか分からなくなってきました(笑)
―この作品のどういうところが魅力ですか?
清水:人間の裏表をあんなにもストレートに描いているのに、でもそれが嫌味とかじゃないんですね。普通に加奈子とかいたらむかつくじゃないですか。それが何か面白く読めちゃう。哲ちゃんも烈ちゃんもこんなお兄ちゃんいたらいいな、って思いつつも、でも実際はありえない人達なのが、すんなりと入れる作品です。何よりもあんな母いないじゃないですか?(笑)ないんだけど、もしかしたらあるかもしれない、それがすんなりと入れるところが凄く好きです。
―かっこよいお兄さん二人が守ってくれるっていうのはどうですか?
清水:ウハウハですよね(笑)
―でも本人の気持ちは微妙ですよね。嬉しいけど、彼氏はできない。
清水:読んでるといいよなー静はって思うけど、実際にいたら迷惑な話ですよね。自分達はもてるのに、妹の邪魔はする(笑)
原作を今も進行中で読んでいるので、どっちがお兄ちゃんじゃないって現段階のところまで分かっているので、そう考えるとあぁ、こっちかーとか考えちゃうんですけど。
実際いたら良いけど…うざいなって(笑)面白いと思うし、こういう家族は憧れではあるんですけど、それで彼氏ができないってのも困った。でもこういう生活を一週間くらいは体験してみたいですね。 |