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恋煩う夜降ちの手遊び
■収録の感想
■このCDのお勧め、注目ポイント
■ファンの方へメッセージ
キャスト写真1
★写真上・上段左より、橘潤二さん、烏丸祐一さん、遠近孝一さん
★写真上・下段左より、子安武人さん、阿部敦さん
キャスト写真2
★写真・左より、子安武人さん、阿部敦さん
キャスト写真3
★島武M長さん
収録の感想
・藤野役・・・阿部敦さん

大ボリュームで楽しく収録させていただきました。

前作「ろうたし甘き蜜の形代」で藤野が諏訪さんに椛を勧めたとき、どういう気持ちで言っていたのか皆さんよくわからなかったと思うのですが、今作でハッキリ理解していただけたのではないかと思います。

今回、藤野のモノローグがたくさんあったおかげで、彼の心情を僕自身もよく理解することが出来ました。藤野はいつも飄々と微笑んでいる、底の見えないところがあるキャラクターなので、セリフだけしかなかったら、多分彼の気持ちはよくわからなかったのではないかなと感じています。だから、諏訪さんからしたら、藤野に対して「コイツ何考えているんだろう」と戸惑うところがいっぱいあったのではないかと思います。

そういったモノローグとセリフの違いを僕自身も楽しんで演じましたので、皆さんにも楽しんでいただければ嬉しいです。

・諏訪芳彦役・・・子安武人さん

たくさんセリフがあったので、単純に疲れました。どんどん疲れてきて、10行くらいのセリフが30行くらいに見えるようになり…(笑)そんな自分の老化現象と戦いつつ、諏訪は若くていいなと思いました。青いなと(笑)

結局、藤野という小悪魔にまんまと騙されていますからね。本当にうまい具合にやられちゃいました。

でも、二人が幸せになった姿は、演者としてではなく傍で見ている分には、すごくいいカップルに見えたので良かったです。

・椛役・・・島武M長さん

また花降楼シリーズの世界で椛を演じさせていただくことが出来てすごく嬉しく思っております。

前作の「ろうたし甘き蜜の形代」では今作のメインの藤野さんと諏訪様に助けていただいたのですが、今作では椛が2人のきっかけ作りの手助けが出来たのではないかと思います。

椛的には同じ時間軸での話なので恩返しというわけではないのですが、僕自身としては前作で椛を助けていただいたことに対する恩返しが2人へ出来たかなと思い、嬉しかったです。

 
このCDのお勧め、注目ポイント
・阿部さん

最初は本心を見せないように頑張って抑えていた藤野が、諏訪さんに好きだとか身請けしてやるとか色々言われ、だんだん抑えきれなくなって本音をさらけ出すまでの一連の流れがいいなと僕は思いました。

特に怪我をして病院へ行った最後のシーンの辺りは2人の心情がすごく丁寧に描かれていましたので是非聴いていただきたいです。

・子安さん

オススメポイントはやっぱり最後の告白シーンになると思うのですが、僕としては、諏訪の告白が嘘っぽく聞こえてしまわないように演じるのが難しかったです。

諏訪は恋人ゲームとして、カッコイイことや、優しいことをいっぱい言っているから、逆に信憑性とか信頼度が落ちていきがちだと思います。だからこそ、最後の告白シーンでは心から真剣に言っているんだよという風に聴こえるお芝居をするのが非常に難しかったです。イメージ通りのお芝居が出来ているといいなと思いつつ、オススメポイントとして、そこは聴いてもらいたいと思います。

割と真面目に真剣にぐっとくるように言いました(笑)

・島浮ウん

椛のことよりも、藤野さんと諏訪様の2人のことですね。

2人に対しては、前作で椛と岩崎様が葛藤したり、すれ違ったりしている中で、アドバイスなどをして助けてくれた「大人な2人」というイメージがありました。しかし、今回は大人なイメージのあった2人も好きな人のことや恋のこととなるとピュアな部分や子供な部分が出てしまうということがわかって、思わずニヤニヤしてしまいました。

特に藤野さんは、諏訪様以外に口づけも許していないところや、終盤で付き合いだしたのにまだ素直になれない部分などがすごく可愛いと思いました。諏訪様もとても男らしく真っ直ぐな人ではあるのですが、恋のこととなると意外と不器用になってしまうところがありました。

その辺りのギャップを楽しんでいただければと思います。

 
ファンの方へのメッセージ
・阿部さん

藤野と諏訪さんに対して、お互い心の底では想い合っているのに、すれ違ったり、距離が出来たりする部分がもどかしく、早く幸せになればいいのになと思うところがあると思います。

しかし、聴いていただければその回数分だけ細かいニュアンスや違いが伝わるかと思いますので、何度も聴いていただければ嬉しいです。ありがとうございました。

・子安さん

割と実写ドラマに近いような話になっていて、光線銃が出てきたりとか、異星人が出てきたりはしないので、割と身近な感覚で聴いていただけるかと思います。

僕は今、久しぶりに、「その人物を演じた」というかんじがすごくしています。

諏訪にとってはほんの10年いかないくらいの人生の中で起こるドラマなんですけど、諏訪の人生や性格を自分の中に入れつつ演じたので、演じきったと言う爽やかなかんじよりも、諏訪が入ってきた分、僕という人物を諏訪に持っていかれたかんじです。

諏訪にシンクロしすぎて、阿部君をみると恥ずかしくなるような(笑)

阿部:なんでですかー!(笑)

なんかちょっと恋しちゃったような、そんなザワザワした気持ちがあって、僕は嫌なんですけど(笑)

阿部:優しかったです!

別に男に優しくするつもりは全然ないんですけど(笑)

それぐらいキャラクターの気持ちいい部分を久々にいただきましたし、同時に僕という人物を持っていかれたかんじがしています。

しかし、このままだと阿部君を見るたびに恥ずかしくなってしまいますし、僕という人物の持っていかれた部分を取り戻したいので、原作の先生に言って、諏訪と藤野が上手くいかなくなった話でもいいので続きを書いてもらいたいと思います(笑)そして、僕という人物の持っていかれた部分を返してもらいます。

原作の先生に頑張っていただくためにも、まずは皆さんにCDを買っていただければと思います。よろしくお願いします。

・島浮ウん

今回は大人な2人の意外とピュアで不器用な恋愛模様が描かれておりますので、温かな気持ちで2人のことを見守って楽しんでいただければと思います。

今作は前作の「ろうたし甘き蜜の形代」とリンクしていて同じ時間軸で進んでいるお話です。ですので、既に前作をお手にとっていただけている方は改めて前作と一緒に、そしてまだ前作はお聴きになっていない方は前作と合わせて、今作を聴いて下さればより楽しんでいただけるのではないかと思います。

そして、更に言うと、今までのシリーズ全作振り返って聴くことで、より花降楼のシリーズに浸って楽しんでいただけるのではないかと思いますので、シリーズ全作よろしくお願いいたします。

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大人気「花降楼」シリーズ第十一弾!
今回のお話は第十弾の
「ろうたし甘き蜜の形代」に登場した
藤野と諏訪がメインのお話となっています。
諏訪と本当の恋人になることを
頑なに拒絶し続ける藤野への、
諏訪からの本気の告白シーンは必聴です。
じっくりとお芝居を堪能して下さいね!