今回は役どころがとても繊細な男の子だったので、なるべくがさつにならないように頑張って演じました。
準は崎と対照的な存在で、物事を伝えるのが上手じゃなかったりするんですが、ちょっとずつ変化していって、ちゃんと言いたいことを言えるようになってゆくんですね。
歩みは遅々としているんですが、少しずつ変わってゆく中で、崎との幸せが感じられて、逆に準が崎を変えてゆくお話でもあるのかななんて思いながら演じていきました。
演じる上で個人的に難しい部分がたくさんありましたので、そこがうまく反映されているといいなぁと思います。

僕の役は準と対照的に社会人として、大人な男性として登場しているんですが、
最初はクールでドライな感じの性格だったんですけれども、準と関わるようになってから徐々に丸くなってゆくんですね。
男の人って好きな人が現れると、性格まで変わってきてしまうんだなぁということが演じていてすごく可愛く思えて、とても楽しかったです。
相手も水島くんだったので楽でした（笑）
楽というよりも、とても呼吸があって楽しく芝居ができました。

僕が面白いと思ったのは、崎のモノローグですね。
モノローグというだけあって、心情が吐露されているんですけれども、意外と準の純情なところに翻弄されている部分が凄く出ていて。
仕事もバリバリやっている大人なのに、今まで固めてきたものが覆されてうろたえたりする部分が、聴いていて「ああ、大人もこういう風になるよね」って思いました。
自分自身の大人目線で見ると、そういった部分が見えてきて面白いなあと思いました。

崎が全てに対して寛容なところですかね。
一枚のドラマの中に、準と出会ってから１年近くの物語が描かれているんですが、その間の葛藤とかそういった部分も踏まえて、崎が準を愛してゆく寛容さがなんてでっかいんだろうって。
そこが凄く伝わってきて、僕の中ではとても好きなところです。
そして、ここを聴いて欲しいなと思っているのが、崎の同僚の樹井との掛け合いですね。
樹井が色々とちょっかいを出してきて、言われたら言い返すんだけど、そこがボケとツッコミじゃないけど、２人の間で引くんじゃなくて受け入れられているところがとても面白かったりするので、その辺も聴いてもらいたいです。
あと、準が中々「好き」とかの言葉を言えないところが凄く可愛くて…。表現で言うとたたらを踏むってやつ？
水島「そうですね」
「好き」とかが「す、す、すすす」とかになっちゃうのがとてもキュートなので、ぜひ聴いてもらいたいと思います。

もう家です！自宅です。
自分の家にある「物」ではないですけど、ホッとするという意味では自宅にいる猫を愛でている時がもう全てです。
まぁでも、寝ているときに夜の大運動会が始まったりすると、顔踏みつけられたりとか、手足に傷をこさえることも多々あるんですが（笑）
それを踏まえてみても完全に家ですね。
あと、家でいうとトイレも好きです。
僕は家に帰ってすぐトイレに入って座るんですけれど、座った瞬間のあのホっとする感じがたまらないです。
我が家は一人暮らしなので、トイレのドアは開けてても問題ないんですけど、そうすると猫たちがニャッ！て来るんですよ！　しかもそれが顔見せに順番にくるんですよ！　もうそれがたまらない時間ですね。

僕も犬を飼ってたので、やっぱり動物のいる場所ですかね。
ごく一部でしか知られてないんですけれども、僕、水族館マニアなんですよ。
僕は水族館の水槽のところに居ると、淡水魚がよってくるんですよガーッって！
ガッと僕のところに寄ってきて、みんなね、止まるの！
水島「海の神様だと思われているんじゃないですかね！」
ポセイドン！？
一同（笑）
なので、魚を見ているのが好きだったりします。
魚屋さんじゃないですよ？　泳いでいるほうの魚ですよ？
水島「魚屋の魚見て、これいいなぁ〜って？（笑）」
ちょっと焼いてくれる？　って？（笑）
それもホッとしますけどね！泳いでいるほうの魚です！

崎と準の年齢差などが、僕と森川さんという組み合わせでうまく自然に出せている気がしています。
そこが準の崎に対する安心感などに反映されていたら、僕が思った以上の完成度になっているんじゃないかと思います。
その辺の距離感も感じていただけたら嬉しいです。

タイトルが「オトコ心」なんですけれども、章毎にタイトルが変わっていて、心にも色々あるんだなぁと思いました。
でもオトコ心ってどうなんだろう…、やっぱり女性が一番分かるのかな？
男ってあんまり分からないんですよね、本能で生きているから（笑）
水島「確かに男らしいってよく分からないですよね（笑）」
うん。男らしいね〜とか言われてもよく分からなかったりするよね。
崎が好きなものに対して順応してゆくところだったり、好きな人に対して自分が引っ張って行く、リードしてゆく部分が強かったりするところがオトコ心なのかな。
ちょっとオトコ心について、深く研究してみたいなあと思っております。
その辺が僕の中では答えが出ていないので、ぜひ皆さんに聴いていただいて答えを教えていただきたいなと思います。
そして、原作のファンの方にも楽しみにしていて欲しいなと思います。