君のつく嘘と本当
■シナリオを読んでの感想、収録の感想

■聴き所、力を入れた所

■久世はおやじフェチ(フケ専)でしたが、みなさんには○○フェチ、または気になってしまうもの(事・人)はありますか?

■ファンの方に一言お願いします
<上写真>
★上段左より、喜山茂雄さん、鍋井まき子さん、岩田安宣さん
★下段左より、野島さん、岸尾さん、三宅さん、成田剣さん
<下写真>
★左より、野島裕史さん、岸尾だいすけさん、三宅健太さん、成田剣さん
収録の感想
・久世真澄役・・・岸尾だいすけさん

基本的には、シリアスとはいかないまでもしっかりしたお話ですよね。その中にギャグ要素というか、ほっとする、一息つける場面なんかもちょいちょいあって、楽しいシナリオだなと思いました。
実際収録してみたら、健太君が楽しかったです。ね?
三宅「はい(笑)」
いつも大体僕がやりすぎちゃうんですけど、今回はコメディチックになるところでも僕はそんなに崩さずにやったので、僕ももう年なんだなということを……
(一同笑)
三宅「何言ってるんすか」
疲れちゃうからやんなくなったのかな、なんてちょっと自分を省みつつ。
(一同笑)
そんなこの月に35歳になる私、岸尾だいすけでした。

・北原義政役・・・三宅健太さん

今回、原作も一緒に頂いたんですが、最初冒頭だけ絵を見たときに、何かこうシリアスめというか、情緒感があるような絵に見えて。これはきっと笑いとかじゃなくて、文学然とした感じだから大変だなと思ったんですけど、読み進めていくうちにほっとできるというか、ちょっとクスッと笑ってしまうような部分があって、このコントラストが面白いなと思ったので、原作のイメージをなるべく浮かべて、自分の北原を作りました。
岸尾さんと絡む現場では、わりと岸尾さんがぱーんと爆発することが多かったんですが、今回は僕が急にギャグテイストになる役でした。
あと、大人の深みを醸し出さなきゃいけないというプレッシャーからか、大人パワーが足りなく感じて、で、ついバカパワー、獣パワー、マーダーパワーが出そうに(笑)。そこをすごい葛藤しながらやりつつ、諸先輩方に引っ張っていただいて、楽しくやらせていただきました。

・黒沢役・・・野島裕史さん

最初に読み始めたときに、弁護士事務所とか検事さんが出たりとか、てっきり堅い話なのかと思っていたのですが、ほどよくコメディタッチも入っていて、意外とライトに読み進められる作品だと思いました。実際には検事さんも弁護士さんも仕事しているシーンよりは、プライベートを中心に描かれていて、この業界のプライベートってこんな感じなのかな、いや違うな、とか思いながら読んでましたね(笑)
(一同笑)
収録は、4人の声質的なバランスがとっても心地よく、皆さんにも心地よく聞ける作品になるんじゃないかと思いながら進めていきました。実際そうなってると思います。

・筒見役・・・成田剣さん

台本を読んだ限りでは、いわゆるファンタジーな世界とか、すごい事件が起こったりするような感じではなく、淡々と進行しているような感じがして、これがスタジオ来たらどうなるのかなと楽しみにしてたんですけど、やっぱり三宅君なり岸尾君なり野島君なりみんな色があって、なるほどな、と。特に主役の二人は役のコントラストがあって、色の違いが出ていて面白いな、と。原作も面白かったんだけど、そういう役の色の面白さを抱かせる作品だったと思います。

聴き所、力を入れた所
・岸尾さん

北原がギャグテイストになるところですね。OKだったり、行き過ぎちゃってテイク2のものだったり、ぎりぎりのところで戦っているところが、僕もやりながら面白いなと思ったので、聴き所じゃないかと思います。
あとはつんちょっつーなところ?(笑) 北原に対する、久世のつんちょっつーなところをすごい気にして演じました。
つんちょっつーはウィキペディアで調べてみてください(笑)
(一同笑)
(『つんちょっつー』について詳しく知りたい方は、フィフスアベニュー通販特典をお聴きください★)

・三宅さん

今回、大人の男性という部分もすごく頑張ったつもりなんですが、BLの場合、「攻め手」、「受け手」ってあるじゃないですか。北原は一応攻め手側に回っているんですけど、精神的に「受け手」だったのが今回すごく新鮮でした。こういうの、初めてなんですよね。ここまでデレッとする人って。天然だし。気付けよ、みたいな(笑)。この妙な鈍感さみたいなのを、素の僕をフィードバックしつつ、演じました。後は、三宅が珍しく怖い声出してないよっていう……。
岸尾「そこじゃん、結局」
(一同笑)
つまるところそれなんですけど(笑)。
それとこのお三方のツンぶりに、ツンといえども色々な表現があるんだって、改めて勉強させて頂きました。
ツン、ツン、ツン、デレみたいな……つんちょっつーもあれば。
(一同笑)
「ツ、ツン」とか「ツン!」もあれば、「ツゥン」みたいなのもあって……。
岸尾「伝わらないよ。ニュアンスだけじゃ(笑)」
ツンの四段活用みたいな(笑)
野島「活用してない(笑)」
キャラのコントラストが非常に面白いんじゃないかな、と思います。

・野島さん

聴き所はやっぱり健太君のね、コメディタッチのところが個人的には非常に聴き所だと思います。これはちょっと完パケを聞いて、勉強しようかなと。老けのコメディの勉強になるぐらいすばらしい老けのコメディっぷりで、皆さんも老けのコメディっぷりを……
(一同笑)
岸尾「老けコメ、老けコメ言い過ぎです」
皆さんも老け込んでいただきたいです。

・成田さん

まさにその通りでですね。
(一同笑)
僕以上に老けを見せてくれた健太君に、拍手喝采ですね。私も久々に「おお、ここまで老けをやるメインキャラがいた」と感動しましたよ。なので、私も負けずに41歳の老けをやってみました(笑)。
検事ですから、ちょっとこう嫌味っぽいんだけども、それだけになっちゃったらこいつもおもしろくないので、こいつはどんな奴なんだろうと思わせたいなと思いました。
そして次にまたあれば、また新しい魅力を出して、また参加できたらと思って、淡い期待を寄せてみました。

久世はおやじフェチ(フケ専)でしたが、みなさんには○○フェチ、または気になってしまうもの(事・人)はありますか?
・岸尾さん

僕は、色白で細くてネコ顔が好きです。
野島「タイプを言ってる(笑)」
成田「かなり限定だね」
気になってしまうことはですね……風呂とトイレは別か、が気になります。
三宅「引越しの時大事ですね」
野島「物件か」
別がいいです。あと、お風呂の大きさとかウォシュレットとかが気になります。
一同「あーそれ大事」
成田「とても大事よ」
以上です。

・三宅さん

フェチは結構ありますけど、いやぁ、これはちょっと伝わらないかな……これもちょっと……
岸尾「どんだけマニアックなんだよ(笑)」
ちょいちょいあるんですけど、今回は当たり障りないところで言います(笑)。
夜のコンビニとかで、きれいなお姉さんを見かけたときに、その人がちょっと買い物するつもりで出てきたのか、茶髪でロングできれいなんだけど、グレーのスウェットでつっかけをはいてるっていう、あのコントラストが好きです。きれいなんだけど油断した、外行きじゃない感じの……
野島「ノーメイクフェチとはまた違うの?」
あーでも近いですね。
岸尾「そうやって獲物を物色するんだ」
成田「思わず抱きついちゃったり」
何言ってるんですか、犯罪ですよ。
岸尾「刃物を、女の肌に突きつけたい」
こら(笑)全部そっちにつなげないで。僕は何もしてないですからね。だからそういう、普段はしっかりキメているけど、たまには肩の力を抜いている瞬間があるんだなっていうのを見るのが……
野島「どんな気持ちになるの」
成田「どんな気持ちになるんだい」
おーって(笑)
(一同笑)
岸尾「肌に突き刺したくなる」
違う(笑)。感慨深いなぁって……
野島「感慨深い(笑)」
やっぱり寝る前は楽な格好がいいよねっていう……生活感フェチですね!
あと、気になることは……
岸尾「今日殺した奴は……」
だから!!! 逆に、本当に僕の声を聞いて、殺されるって思う人がはたして何人いるか、ですかね。
(一同爆笑)
こんだけ人殺しボイスって言われているので、いっそ聞いてみたい(笑)アンケートもとってみたい。
岸尾「じゃあ今度取っとくよ」
100人中何人が思っているか、よろしくお願いします。

・野島さん

僕はフェチが本当になくて、性的なフェチで言うと、例えば靴下は履いているほうがいいとか……
岸尾「履いているほうがいい」
あー本当! こういうフェチ人がいたりするんですけど、僕は、全裸が好きです。
(一同笑)
だから、いわゆるスク水とか、制服とかコスプレには全く興味なくて、もう中身!裸がダイスキです。グラビアとかでも水着より裸の方が……
岸尾「それただのエロ本やん」
成田「裸に勝るものはないね」
それがフェチっちゃフェチですね。
岸尾「素材が好き」
素材が好き。人間そのものが好きです。
岸尾「そういうとかっこいいね(笑)」

・成田さん

この流れでくると私としては、冬は女性の短パンにストッキングが大好きですね。夏はノースリーブが好きです。二の腕が好き。女性的な、母性を感じるんですよ、二の腕に。
三宅「どんな二の腕でもいいんですか?」
すっとしているほうが好きだな。ワンピースが似合うのが最高です。理想はね。

ファンの方に一言お願いします
・岸尾さん

この作品は法律BLです。違うな(笑)。括り的には法律BLとしておきながらも、法律の知識が全くなくても楽しめる作品です。殺人とか起きません(笑)。ピースフルでハートフルな作品になっておりますので、ぜひ安心して楽しんで頂きたいと思います。
でも嘘はほどほどに。優しい嘘とか、気を使った嘘とかはいいと思いますけど、そんな感じで、みんなでエコロジーな生活しましょう。
(一同笑)

・三宅さん

嘘を暴いたり、もしくは嘘をあえてばらさないようにしなきゃいけないという駆け引きもあったり、そういのをする人たち(弁護士や検事)の中にも葛藤、表面の大人としての嘘、内面の本当というものがあるってことが、うまいことコントラストとして描かれている作品ではないかと思います。
本当の気持ちは忘れちゃいけないぞ!!楽しみにしててください!

・野島さん

黒沢という役は、まだ性格的にも分からない所があって、まだまだ奥が深そうな役なので、個人的には、皆さんがこの作品をたくさん買ってくれれば、その後黒沢君のスピンオフ的に展開していったりとか、『君のつく嘘と本当』2、3、4とか、展開していったらいいなと思います。楽しい作品だと思いますので、たくさん聴いてたくさん勧めてください。よろしくお願いします。

・成田さん

この作品のすばらしさというか面白さは、嘘をつこうとするけれどもつけないとか、つくのが下手とか、結局本当の自分のいい所がぽろっと見えてしまうところだと思います。筒見もいろいろ言っていても、最後は久世にぽろっと本音を言ってしまう所が素敵だなと思えたところでした。そういうような、素敵な作品なので、じっくりと聴いて、これからも応援してください。よろしくお願いします。

和やかなインタビューの通り、
ほんわりと心温かくなる物語ができました。
大人同士がかわいらしい恋愛を育んでいく様子が
とてもキュンとする作品です。
ぜひ聴いてください♪