最初に台本を頂きまして、設定とか台本を読んだときにあれ？っと思って。役柄的に遊佐さんと逆じゃないかと不安だったんですが、逆じゃなかったです（笑）
遊佐さんとも初対決でしたし。実は。
非常にスピーディーかつダイナミックな収録だったんじゃないかな、と思います。
シナリオは、会社名が難しかったです。

――タカセ・ファルマシアですか？
タカセ・ファルマシア、シュヴァイガー……

遊佐「あと、レニエ社長ね」

そうそう。
あとは、「氷の秘書」というぐらい仕事に厳格で、感情もそんなに出さない人が、だんだん苦手だった人に引かれていくさじ加減が難しかったなと思いました。
でも、非常に楽しく収録できました。

今回「秘書の嗜み」というタイトルで、鳥ちゃんが秘書だというのは聞いていたので、勝手な思い込みで、僕は社長なんだなと思って読んだんですが、社長の身内の人だったんで最初はびっくりしました。
（一同笑）
これじゃ僕はいばれないじゃないかと思いましたけど、なんとか無事に社長に成り上がることができてよかったです（笑）
やっぱり、演じるならてっぺんの人を演じないと敬語を使わされるので。

鳥海「言葉遣いも、難しいですからね。下の人間は」

“わたくし”って言わなきゃいけないからね。なので、非常に満足な収録になりました（笑）
（一同笑）

僕は、いつも言っていることなんですけど、聴き所というのは、聴いていただいた方が「ここだ！」と思ったところでいいと思います。
力を入れた所はすべてで、誉は肩の力を抜く人ではなかったので、そういう、しっかり生きていこうという意味で、力が入っていたんじゃないかと思います。力の入れ具合は、そんなニュアンスです（笑）

僕も、聴き所としては、心情の変化を聴いていただきたいので全部なのですが、僕自身として力を入れたところという意味では、力を抜いたところ、ですね。
最初の登場のあたりは、わりと軽薄そうな社員に見えなきゃいけないんですけど、でも、あまりできない人に見えても駄目なので、その辺のさじ加減が難しかったです。
できる人なんだけど、調子のいい感じで。桃子も惚れてたぐらいに……

鳥海「本当ですか（笑）」

絶対惚れてるって（笑）
あとは、やっぱり二人のシーンが多いので、徐々に甘いところを出しつつ、最後に甘く終わる、という変化に気をつけました。

最近はほとんど自炊をしてないので、ほぼ100％外食なのですが……でも、料理は作れますよ。結構、なんでも。

――得意料理はありますか？
得意なのは……そうですね。炭の上は任せてください。

遊佐「焼き物ですね」

僕に任せてもらえれば、完璧な状態でお肉を提供できますから（笑）。
鉄板の魔術師、炎の料理人です。
（一同笑）

遊佐「でも、炎は出さないんだよね」

そう。ファイヤーしないように焼くのが難しいんですよ。油の加減とか。
その辺も、任してください（笑）

ちょっと前は麻婆豆腐をよく作ってましたが、最近あまりしなくなりましたね。
火の前にいると暑いんで（笑）

鳥海「辛いのはいいですね。麻婆豆腐はダイエットフードらしいですよ」
遊佐「ああ、カプサイシンとか入ってるからね」
鳥海「ダイエットフードと同じ成分らしいですよ」
遊佐「うーん、というか、じゃ、ダイエットフードが麻婆豆腐の成分なんだね（笑）」
鳥海「うん、そういうことです」
遊佐「（笑）。じゃあ、ダイエットフードと同じものを作れます」
鳥海「それなら、麻婆豆腐を食べた方がいいですね」
遊佐「そうですね」
鳥海「大好きです」

お酒は我慢できません。毎日飲んでます。

――毎日ですか？
毎日浴びるほど飲んでいます。
あ、でも、もう年も年なので、普通に生活をしているとどんどん太るわけですよ。
なので、みんなでご飯を食べに行くときなんかは別として、基本的に夜18時以降は、炭水化物は抜きます。おかずだけ食べてます。

僕は大人なので、大好きなことはガマンしません（笑）
大人になるとガマンできなくなるんですよ。ガマンしてもそんなに長く生きないだろう、みたいなね（笑）
冗談はさておき、ビールは好きなんですけど、プリン体が控えめな発泡酒にしています。

鳥海「ホッピーとか」

ホッピーもいいんですけど、あれ、焼酎でしょ？

鳥海「はい」

中の酒量によって結局変わってきてしまうので……。
なので、発泡酒でガマンします。といっても、わりと発泡酒も気に入ってます（笑）
（一同笑）

苦手だと思っていた人が、だんだんと気がついたら好きになっちゃったというこの作品は、昔の偉い人も言ってましたけど、『いやよいやよも好きのうち』という、まさにそんな作品なんじゃないかと思います。
皆さんはそんな経験ありますか？　さようなら。

この作品は二人のシーンが多く、ほぼ二人でしゃべっていますので、心情の揺れ動きとかその辺の悩みとかもよく表現できていると思います。楽しんでください。