便利屋さん
■シナリオを読んでの感想

■収録を終えての感想

■このCDの聞き所について

■ファンの方に一言
★上段左より、近藤隆さん、川田紳司さん、安斉一博さん、樋口智透さん
★中段左より、世戸さおりさん、小野涼子さん、須藤絵里花さん
★下段左より、羽多野渉さん、神谷浩史さん、寺島拓篤さん、遊佐浩二さん
シナリオを読んでの感想
・柴崇史役・・・羽多野渉

僕は、仲間同士で、小さいながらもみんなで力を合わせて何かをやるとか、グループで何かをするって言うのが昔から大好きで、シナリオを読んで、高校時代入ってたマンガ研究クラブを思い出しました。狭くて古い部室のはじっこにみんなで集まってマンガを描いたり……。
神谷・遊佐「描いてたの?」
描いたり、読んだり。
神谷「なんで描いてたの?」
なんでって(笑)。そこに、好きになったマンガが色々置いてあって、自由に授業をさぼって読めたり……
寺島「それは自由じゃないよ」
遊佐「自由に授業さぼるって(笑)」
寺島「そこはよくないよ(笑)」
(一同笑)
そういった、小さいながらも暖かい雰囲気を思い出しました。みんなで仲間内の一人を心配したり、一人一人を気にしてるってのがよくて、読んでいてワクワクしました。

・桐ヶ谷亜喜役・・・神谷浩史

便利屋さんという、非常にざっくりとした設定で(笑)、一体どんな話なんだろうとわくわくして読みました。
便利屋さんの中にいるスタッフの一人にスポットをあてて話が進行していき、さらに二本立てという…スタッフ一人一人にストーリーがあるという感じで、僕としては非常に好きな構成でした。
今回は二人がメインでしたが、他のスタッフには一体どんなストーリーが用意されているんだろう?というところも非常に気になる作品でした。

・宮代琉一役・・・寺島拓篤さん

シナリオを読んで、非常に広がりがある作品だと思いました。
今回はたまたま琉一と館石の話、亜喜と崇史の格差恋愛の話でしたけど、スタッフが他にもいますし、仕事のジャンルも限られているわけじゃないので、とても広がりがあるな、と。
現実にもこんな便利屋さんがあれば、人の心が柔らかくなるんじゃないかなと思いました。「SHIVAスタッフサービス」のメンバーのパーティー感というか和気藹々感が依頼者の皆さんに気持ちとして伝わっていけば、日本は平和になっていくんじゃないか、そして世界は平和になっていくんじゃないかなと思いました。
「SHIVAスタッフサービスが世界を変える!」のキャッチフレーズで(笑)。

・館石雅章役・・・遊佐浩二

二組とも純粋な恋愛で、いろいろすれ違いはありつつもピュアな感じで、好感の持てる話でした。でもやっぱり便利屋さんというか、何でも屋は貧乏なんだな、という(笑)。
(一同笑)
そして、やっぱりずさんな経営はいかんな、と(笑)。
(一同爆笑)
とはいっても、人との付き合い方はみんないいし、チームワークもいいので、みんなに援助されてやっていけてるんだろうな、というか、人と人とのつながりは大事だと思いました。

収録の感想
・羽多野さん

収録は、自分がしゃべっている時はいっぱいいっぱいで、第1話はとにかく勢いというか、自分のキャラクターの感情の坂道をうまく表現しようと思ってました。第2話ですごく俯瞰で見ることができたので……
遊佐「(くしゃみ)」
大丈夫ですか?
遊佐「うん、花粉がね……」
今日花粉すごいですよね!そんな花粉……じゃなくて、俯瞰で……
(一同爆笑)
遊佐「俯瞰と花粉を間違えるなんて(笑)」
寺島「うまいこと言うなぁ(笑)」
神谷「花粉症と俯瞰症(=不感症)じゃ大分違うよね」
(一同爆笑)
ちょっ、それはっ!そっちの不感じゃないですよ!僕はどちらかというと感じる……
遊佐「感じる?」
寺島「そんな話を言っちゃっていいの?」
いや、いいです……はい、感じました(笑)。
(一同笑)
感じることができてよかったです。はい。

・神谷さん

収録は……BLCDでは、近年稀に見るぐらい楽させてもらいましたね(笑)。
(一同爆笑)
遊佐「どういうこと?」
受け視点ではない、という点で。
羽多野「ああ、そうですね」
寺島「確かに」
遊佐「あいつが一人で攻めて、一人でモノローグしゃべって……」
寺島「一人舞い上がっちゃって(笑)」
(一同笑)
なので、久しぶりにスタジオの中をまじまじと見物させてもらいました。みんなああ言う風に喋るんだ、みたいな(笑)。
そういう、違った楽しみ方をさせていただきました。

・寺島さん

足ががくがくでした(笑)。
(一同笑)
遊佐「走ってきたからね(笑)」
ええ(笑)。幸い、二話構成で一話はそんなに出番がなく……
羽多野「楽したの?」
楽はしてないです(笑)。じゃなくて、集中力を込めるポイントが要所要所で限られていたので、救われました。走って来ちゃいかんな、と肝に銘じました。
その分、逆に演技には集中できました。皆さんのお芝居もしっかり聞きながらやることができたと思いますし、頑張りました。
頑張っているかどうかは、これを聞かれた皆様にゆだねるというか、どんな感想を持たれたのか、ということを送って下さい。よろしくお願いします。

・遊佐さん

収録は、楽しい現場でした。キャストの人数的に少なくはなかったのですが、なぜかこじんまりした一体感があって良かったと思いました。楽しかったです。

聴き所や、力を入れたところ
・羽多野さん

魚屋さんの手伝いをするシーンはすごくおもしろかったです。
アドリブのかけあいだったし、マイク前に立つまでどういう風になるか分からなかったので、楽しかったです。
ディレクターさんからは「かけられた声で、似合う魚を売って下さい」と言われていて、別に悪気があってニシンとかめざしを売ったわけではないんですけど、お似合いかな、と思ったので……
(一同爆笑)
遊佐「あの人達にはそれがお似合いでしょ〜って(笑)?」
いやいや(笑)。
神谷「ニシンってどうやって食うの?」
寺島「俺、ニシンそばでしか印象が……」
いろいろあるじゃないですか。僕はニシン好きなんで……
神谷「あんまり売ってるとこ見たことないんだけど」
遊佐「カットされたものは見るけどね」
そこを売っちゃうんです!そこを売っていきます!そういうところが楽しかったです。
神谷「それ、創作でしょ(笑)?だって」
遊佐「全部、原作にないオリジナルだよね」
寺島「ほぼオリジナルで……」
すみません。許して下さい(笑)。
本当の聴き所は、気持ちが二人ともすごくまっすぐなので、それがどう絡んだり、すれ違ったりするのか、というところが演じていて楽しかったので、そういうところも聞いていただけたら嬉しいです。

・神谷さん

非常に綺麗な絵柄なので、それは意識しました。この原作の絵の魅力に勝てねぇな、と思いながら、一生懸命やらせていただきました。
あと、亜喜は非常に不器用な人間だな、とシナリオを読んだ時に思いました。
自分はそうは思っていないわけですが、素直に思った言葉を吐いてしまったり、端から見たら「そんなこと言わなきゃいいのにな」という言葉も、彼はそう思っちゃう、言葉に出ちゃうので、そういう非常に不器用な人間だということが端々に伝わればいいかなと思って演じました。
ただ、だからといってそれを全面的に押し出すわけではなく。
会社の中では慕われている、愛されている専務なので、不安なところは彼だけにしか見せないように、そんなギャップを意識してやらせていただきました。

・寺島さん

メインになっている四人が全員不器用だということが、僕は好きだったんですよね。
崇史は一直線にしか進めない、亜喜は自分の気持ちが言えない、琉一は意外と子どもっぽい所があって素直に気持ちが伝えられなかったり勘違いしてしまう、館石は実はちょっと天然なところがある。そういう不器用な人間達がどう絡んでいくのか、聞いていただきたいところです。
あと、個人的に押したいのは、第二話の館石が熱くなるシーンですね。琉一自体は状況が読み切れなくて混乱してるシーンなんですが、僕自身としてはすごく胸がきゅんとしましたので、ぜひそこを聞いていただければ、と思います。

・遊佐さん

それぞれのカップリングの心の交流はぜひ聞いていただきたいです。また、スタッフサービスの仲間意識、チームワークは良く出ていると思うので、その辺を楽しんでいただければな、と思います。。
こう、零細企業のぼんくらどもがね、完璧な館石に「俺達は信じている」と言いに来るわけですよ。
(一同爆笑)
そういうところが良かったなと思いました。
羽多野「あのシーン、いいですよね」
寺島「友情を感じました」

ファンの方に一言お願いします
・羽多野さん

崇史は、人のために何かをしたり、人の笑顔が見たいから働くという気持ちが前面に出てくるキャラだと思っているので、その人と人との信頼みたいなところが、聞いている人に伝わったらいいなと思います。
あと、亜喜への想いの変化も、伝わったらいいなと思います。
そういう暖かい気持ちになっていただけたらと思います。
遊佐「だんだん声が小さくなってるよ(笑)」
神谷「声が小さくなる人間は、自分に自信がないんだよ(笑)」
そんな僕に自信を下さい(笑)。ありがとうございました!

・神谷さん

ぜひ聞いていただきたい。なぜならお得だからだ。二組も入っているぞ。
羽多野「活字にしやすい!」
(一同笑)
本誌の方で、これから先の展開を読ませていただいたのですが、そちらも非常に素敵なお話で、ぜひそちらも演じてみたいな、と思ってしまいました。
なので、またどこかでお会いできたら嬉しいな、と思っております。さようなら。

・寺島さん

本当にお得な二組のカップルがぎゅぎゅっと詰まっていますので、ぜひ聞いていただきたいです。
かなり原作に忠実なシナリオなので、マンガを身ながら聞いて頂くのもおもしろい楽しみ方なんじゃないかと思います。僕は実際に、シナリオと原作を見比べて参考にしていたので、持ってらっしゃる方がいたら、ぜひぜひ、やってみて下さい。

・遊佐さん

今回、二話分でしたけれども、これから先いろんなキャラクターがまだ残ってますので、続編を僕自身も楽しみにしております。みんなも続きが出るように応援して下さい。よろしくお願い致します。
あと、通販で買われた方は変な特典CDが付いてくると思うんですけど、あれは本編を聞いた後に聞いて下さい(笑)。
神谷「あれはひどいね」
僕らはできる限りの知力を振り絞って、つたないトークを……
神谷「ひどいトークでしたね」
(一同笑)
あれはファンタジーと思っていただいて、本音ではないという解釈をしてください(笑)。
神谷「あんな終わり方ないよ!」
(一同爆笑)
羽多野・寺島「あれは初めてですね」
神谷「収集つかないと思ったからね」
なんなら聞かなくても(笑)。
羽多野「いやいやいや(笑)」
くれぐれも注意をさしあげておきます(笑)

2組のカップルを中心に、下町商店街の便利屋さんが織りなす、心暖まる物語です!
インタビューでも皆さんおっしゃっているとおり、
和気藹々とした雰囲気がそのまま出ている作品
ですので、皆さまぜひ聴いて下さいね♪